家庭背景と子どもの学力等の関係1
塾の視点から見た「家庭背景と子どもの学力等の関係」
文部科学省は8月4日、「第13回全国学力・学習状況調査の
分析・活用の推進に関する専門家検討会議」を開催し、
子どもたちの家庭状況(所得、保護者の生活姿勢など)と学力(学力調査の正答率)の相関関係について、
昨年度に実施した全国学力・学習状況調査の参加者から抽出した分析結果を報告しました。
4日夕刻から翌5日にかけてテレビ・新聞等でも
「家庭の所得が高いほど高学力」
「所得に関係なく子どもが小さいころ、親が絵本の読み聞かせをしたり、ニュースについて日ごろから家庭で話し合うと効果的」
など と報道されました。
報道では見かけませんでしたが、実際にはこれだけでなく通塾や読書と学力の関係や、
「ギャンブルやカラオケ、テレビのワイドショーに興じている家庭の子どもは学力面で低い」
なども取り上げられています。そこで今回は報道されなかった部分も含めて、この分析結果を、塾の視点からご紹介していきましょう。
なお、原文は「www.mext.go.jp/b_menu/shngi/chousa/shotou/045/shiryo/_icsFiles
/afieldfile/2009/08/06/1282852_2pdf」に「お茶の水女子大学委託研究」として掲載されています。
1. 調査対象と調査方法、サンプルの状況
今回の分析は、昨年の全国学力・学習状況調査の参加者から、
5つの政令指定都市の公立小学校各20校を抽出し、
在籍している小6生約8000人の保護者にアンケートを送付、
返送された約5800人分のアンケート結果を、それぞれの家庭の子どもの学力とリンクさせてまとめたものです。
全国学力・学習状況調査は国語と算数について、それぞれA(主として知識)とB(主として活用)の
2つの問題が実施されています。
昨年実施された全国学力・学習状況調査の最終報告書は昨年12月に公表されていますが、
その結果と対比させると、今回の調査対象となった子どもたちの正答率は、
いずれも表のように全国平均よりも高い値を示しています。
昨年の集計から今回の正答率の偏差値を求めてみると、算数Aの偏差値は53.0、
その他も51.7~51.8となっています。政令指定都市という大都会での調査である点が大きな理由でしょう。
公文式等も含めて塾などの学校外教育が発達していることがポイントです。
特に算数Aの偏差値が際立っていることについては、塾等での指導が算数の基本問題で
成果につながりやすいことを示しているのでしょう。
塾の立場から見れば、算数の応用問題や国語についても、より一層学力アップへの取り組みが求められています。
| 項目・教科 | 国語A | 国語B | 算数A | 算数B |
| 全体平均正答率 | 65.6 | 50.7 | 72.3 | 51.8 |
| サンプル平均正答率 | 69.4 | 55.5 | 74.3 | 55.8 |
| サンプル平均偏差値 | 51.7 | 51.8 | 53.0 | 51.8 |
















