2010年度埼玉県高校入試進路希望結果
埼玉県から先日、来春の中学3年生の進路希望結果が発表されました。
まず、卒業予定者数は、「人口増加の年」と言われるだけあって、
昨年より2400名弱の増加です。
それに伴って高校進学希望者数も2300名あまり増えていて、
3.7%の増加です。進路希望未定者は昨年とほぼ同水準です。
【進路希望先の増減】
進路希望先では、県内・県外(多くは周辺県)の私立進学希望のみが減少し、
他は増加しています。県内全日制公立2500名近い増加で、
率では5%、人口増加より大きな値です。
また、県内私立高校の進学希望者は昨年まで増加か続いていましたが、
人口増加にもかかわらず反転して減少しています。
埼玉県の統計で注意しなければならないことは、他都県とは異なり、
この進路希望調査が私立中在籍者も含んだ結果になっている点です。
県内私立中在籍の中3生は学校基本調査速報値で昨年より109名増えています。
このほとんどは内部進学希望と考えられますから、
実際には県内私立高校を希望する公立中3年生は400名近い減少になったことになります。
【県内私立高校希望者】
県外私立高校希望者は、すでに2006年をピークに減少傾向になっていましたが、
県内私立高校希望者も本格的に減少傾向になってきたようです。
私立高校希望者が減少してきたのは、昨今の経済情勢も大きい要因ではありますが、
学力レベルでは上位校を中心に、地域的にはさいたま市などの
京浜東北線沿線南部地域を中心に、人気校が多いこともポイントです。
学区制廃止からかなり時間がたちましたが、学区制廃止が人気アップにつながっていることは
間違いありません。
【公立高校は】
また、公立高校再編が進む中で、再編された高校の中に(全部ではありませんが)
以前よりも人気がアップした学校があることも理由のひとつでしょう。
なお、定時制の希望が大きく増加していますが、来春開校の吹上秋桜の影響です。
来春は公立高校の入試制度が大きく改革されます。
また、高校受験生の人口も多い年で、近年では珍しい大幅増です。
入試情勢が読めない中で人口増加から激戦が予想されますが、一般にこうした年は
どうなるか分からない公立を敬遠し、入試相談等で合格の目安が立てやすい
私立高校の希望者が増えるものですが、来春の埼玉県高校入試に向けては、
前述のように公立高校希望が5%増と、人口増加を上回る増加となっており、
公立敬遠傾向は出ていません。
このまま進むと、高倍率の激戦になる学校がかなり出そうです。
【引き続きの情報チェックを】
もっとも、例年のことですが、この結果を見て志望校を変える受験生も出ますし、
この調査時点では浦和や浦和一女をはじめとする公立高校の定員増は
発表されていませんでしたから、この点をどう読むかで悩む受験生もいることでしょう。
















