「へこたれない大人」になるカギ、判明


 

家族行事、友達との外遊び、委員会・部活動を多くしていた人ほど、社会を生き抜く資質や能力が高いことが、国立青少年教育振興機構の調査結果から明らかになりました。

子どもの頃に遊びに熱中した人ほど自己肯定感が高く、へこたれない大人になるそうです。

国立青少年教育振興機構では、青少年の発達段階に応じた適切で効果的な体験活動を推進しようと、平成28年7月に「体験カリキュラムに関する調査研究会」を設置。青少年の人間形成において、どの時期にどのような体験をすることが重要かを明らかにする調査研究に取り組んでいます。

 

「子どもの頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究」は平成28年10月4日~6日、全国の20~60代男女を対象にWebアンケートを実施。回収数は、各年代の男女500人ずつ、計5,000人。

 調査は、日本の青少年の自己肯定感が諸外国に比べて低いと指摘されていることを踏まえ、子どもの頃の体験と自己肯定感、今の青少年に求められるへこたれない力、意欲、コミュニケーション力との関係を検討し、これらを高める体験活動の在り方を提案することを目的としています。

子どもの頃の体験と社会を生き抜く資質・能力の関係をみてみると、就学前の「基本的生活習慣」と「家族行事」、小学校低学年以降の「お手伝い」と「家族行事」は、いずれの年齢層でも意欲、コミュニケーション力、自己肯定感と相関がみられたそうです。

  

地域(放課後や休日)での体験で相関がみられたのは、小学校低学年の「公園や広場で友達と外遊びをしたこと」とコミュニケーション力。若年層(20~30代)の「公園や広場で友達と外遊びをしたこと」は、小学校低学年から中学校まですべての年齢期で社会を生き抜く資質・能力と相関がありました。

 

学校での体験では、「体育祭や文化祭の実行委員」がいずれの年齢層でもすべての資質・能力と相関がみられました。

年齢層別では、若年層は「部活動の部長や役員」「学校の運動系部活動で活動したこと」がほぼすべての資質・能力と相関があり、中年層(40~50代)では「委員会の委員」でへこたれない力、意欲、コミュニケーション力と相関がみられました。

 このほか、社会を生き抜く資質・能力が高い人の特徴としては、「家族との愛情・絆が強く、家庭での体験が多い」「遊びの熱中度が高く、外遊びの体験が多い」「親や先生、近所の人にほめられた経験が多い」などがありました。

また、子どもの頃に家庭の教育的・経済的条件に恵まれなかった人でも、「親や近所の人に厳しくしかられた経験が少なく、ほめられた経験が多い」「家族でスポーツしたり自然の中で遊んだことが多い」「友達と外遊びをしたことが多い」という人は自己肯定感が高いこともわかっています。